入手しやすく手頃でこなれた物撮り用LEDライトの性能比較

[一言]:とりあえず用途に合うものを一つ二つ持っていても良いと思う

写真撮影用の人工光源としては、光質、演色性、大きさ、エネルギー効率のどれを見てもストロボが最も優れていると思う.しかし、ちょっとしたテーブルフォトや小物の物撮り関してはLEDで十分代用することができる場合も多い.LED光源とミラーレスカメラなら、ライティングの状況をリアルタイムで確認しながら撮影出来るため、相性が良い.もちろん動画用の光源としてはストロボは使えない.

十分な光量があれば、メイン光として使用可能.色温度可変タイプは、出先の環境に合わせた色合いの補助光を入れられる.RGBタイプはアクセント色を追加することもできる.

入手性も良く手頃な価格で購入できる(手持ちの)LEDライトの性能比較をしてみよう.

主要性能比較

時々使う、手持ちのLEDライトの実測性能を示す.これらは全て数千円から1万円ちょっとで用に入手できる機種だ.また、発売元やモデル名が異なる同一製品も多く存在している.主な性能として気になるのは光量と演色性だ.色温度と演色性は、i1 STUDIO [x-rite / Amazon]をセンサーとしてArgyIICMSで測定を行った.光量は、1m (0.5m)先で露出計(L358)を使って測定を行った.VILTROXの2種は、2色LEDタイプなので、全点灯状態での測定とした.Godox R1はRGBLEDタイプで色を自由に選べるがCCTモードの5500Kで測定した.これらの光源を使った実写のターゲットとして、X-rite ColorChecker Passport 2 [x-rite / Amazon] を撮影した(露出計と測色性の設定で撮影).

LEDライト最大光量[1m]
ISO100, 1/60s
色温度演色性(Ra)memo
Yongnuo YN-600F5.65050K86.5
VILTROX VL-200T(@4400K)F2.2 4450K95.52LED全点灯
VILTROX L132T(@4400K)F2.0 [0.5m]4200K952LED全点灯
Godox R1 (@5500K)F2.0 [0.5m]5650K96.5CCT mode
Neewer RF-550DF2.2 [0.5m]5300K94.5

測定結果を見ながら、それぞれのライトの特徴を見ていく

Yongnuo YN-600 LEDビデオライト

Yongnuo YN-600 LED [Amazon]は、5年以上販売されており、モデル名が異なる同型の製品も多く存在する.最近はII型も発売されている.写真撮影用としては演色性は低いが、600個のLEDを持つこのタイプは十分な光量があるので用途によってはアリ.AWBに頼った方が発色が自然.SONY NP系バッテリーを2個使用.(新型は色が良くなったという噂もあるが、変わらないという噂もある)

Pros.

  • このサイズでは十分な大光量
  • 密なLED配置と拡散板の付属でムラの少ないフラットな光質つくれる
  • 約5段分の光量調整範囲がある
  • バンドア、拡散板、カラーフィルターなどの付属品が標準装備

Cons.

  • 演色性が低く実写ではマゼンタに被りやすい(Ra=86は家庭用LED電球くらいの演色性)

VILTROX VL-200T

VILTROX VL-200T [Amazon]、VILTROXのLEDライトは全般的に演色性が良い.VL-200Tは色温度可変の2LEDタイプだが、LED数は合計192個で、面積に対して少なめ.SONY NP系バッテリーを2個使用.

Pros.

  • 演色性が良く、安定した発色を得られる
  • 色温度が安定している(表示とかなり等しい)

Cons.

  • このサイズでは光量が小さい(メイン光としては心許ない)
  • LED配置が密で無いため、ストレート当てるとムラがでやすい
  • LED2色タイプなので最高光量(全点灯)が4400Kとなる、色温度の両端では光量が1段ほど落ちる
  • バッテリ運用時には2個装着しないと動作しない
  • 光量調整範囲は3段以下

VILTROX L132T

VILTROX L132T [Amazon] は、VL-200Tと同じような性能を持つ小型LEDライトだが、発光面にLEDライトは配置されず、エッジからの照射となっている.SONY NP系バッテリーを1個使用.

Pros.

  • 演色性が良く、安定した発色を得られる
  • 色温度が比較的安定している(VL-200と比べると低めにでる)
  • 周囲に配置されたLEDを拡散させており、ムラの少ない配光を得られる

Cons.

  • LED2色タイプなので最高光量が4400Kとなる、色温度の両端では光量が1段ほど落ちる
  • 光量調整範囲は3段以下

Godox R1

Godox R1 [KPI / Amazon]は、Godoxの小型RGB LEDライトで、2500K~8500Kと幅広い色温度に対応する.カバンに忍ばせておけばスマホ撮影時にも補助光として色々利用できる.ボディはマグネット仕様で金属部分に固定も可能.本体に1800mAhのバッテリーを搭載している.静止画撮影用途以外に、遊び心のあるエフェクトも内蔵されている.

Pros.

  • サイズの割に光量がある(補助光には十分)
  • 演色性が高く色温度が安定している(ウチの個体では3500K以上では200Kほど高めにシフト)
  • RGB対応なので色温度以外に各種特色が出力可能

Cons.

  • 最小発光量がやや高め、調整範囲は約3段
  • RGB モードで選べる色相は残念ながら連続的な変化では無い

Neewer RF-550D

RF-550D [Amazon]は、プラスティッキーでオモチャのような格安マクロLEDライト.5年以上売られており同形状の別メーカー品も多く存在する.光量も少なくマクロ用途での使用は難しいが、予想外に演色性は高くISO800あたりで使いこなせば、物撮りなどでは使い物になる.単3電池4本対応.フラッシュモードは使い道は無く、連続光源として使用する.

Pros.

  • 演色性が良く、色温度も安定している(~5200K)

Cons.

  • 物撮り運用でもISO800が必要
  • 光量の調整範囲が1段弱しかない
  • レンズによっては光がけられたり配光に問題が出る場合がある

LEDライトの使い勝手

モノブロックストロボ程度の価格を出せば、大光量で演色性のよいLEDライトが使える時代になってきた.私自身は、今のところ光量が必要ならば迷うこと無くストロボ使うが、ミラーレスカメラを使うようになってから連続光源との相性の良さに、ブログアップ用などの物撮りはLEDを使っている.

テーブルフォト用に演色性の良い光源を一つと、持ち運べるタイプを1つ持っていると、スマホでの写真撮影にもひと味生かせるのでは無いか.この中からしいてお勧めするならVILTROX VL-200T [Amazon]とGodox R [KPI / Amazon]となるだろうか.

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