「写真を撮らない時に持ち出すカメラ」について Part. 2 [現役編]

[一言]:カメラ画質が良いスマホを持っているなら代用可能.あえて持つなら高倍率ズーム機がバランス良いと考えている

  • 機種を選べばスマホカメラは十分に優秀なカメラである
  • 望遠にも対応してきたスマホカメラだが、基本的には弱点となる
  • 1型センサーを搭載している高画質コンパクトカメラは、カメラとしては優秀だがすこし中途半端な位置づけだと考えるようになった
  • 対極的な立ち位置のカメラを補完的に使うのが良いのではないか

現役で持ち出すカメラたち

前回の話[「写真を撮らない時に持ち出すカメラ」について PART. 1 [歴史編]]の後、IXY Digitalシリーズや、PowerShot S95などを使ったが決定打にはならなかった.そして現在、「写真を撮らない時に持ち出すカメラ」として現役で使っているのは以下の3機種だ.実際のところ、近年モデルのスマートフォンを持っていれば、記録用との写真撮影で困ることはまず無いため、これらカメラの存在意義も変わってきている.

iPhone XR: スマホカメラの画質向上は著しい、記録用ならこれで十分、

すでに古くなった2018-19年モデルだが、比較対象のカメラが、2014年~2018年あたりのモデルなのでちょうど良いだろう.iPhone XRのアウトカメラは焦点距離26mm相当の広角で、F1.8のレンズで光学式手ブレ補正付き.「スマートHDR」も搭載している.センサーサイズは1/2.5型という情報がある.

小さなセンサーに小さなレンズの組み合わせだが、出力画像はセンサーサイズを感じさせない解像感がある.また、明るい単焦点レンズのメリットとデバイスに最適化された(と考えられる)画像処理によって、非常に階調が豊かで優れた高感度特性も持っている.今回撮影した画像には、Exif情報を記載しているが、様々な状況を撮影して画像のExifを見ていると、iPhoneに関してはISO感度情報が当てにならないと感じている.もしかするとISO感度可変でHDR撮影をしてのかもしれない.

スマホを持たずに出掛けることが無い限り、もっとも身近な「写真を撮らない時に持ち出すカメラ」であることは間違いない.アプリによっては、頑張らなくても作品レベルの映像が撮れる場合もある.

Canon PowerShot G7X: 頑張れば作品撮りも可能、1型センサーモデルの持ち歩きカメラの決定版_A

https://global.canon/ja/c-museum/product/dcc657.html

G7XはSONY RX100から2年遅れて2014年に登場した1型センサー搭載機だ.現在の販売モデルは、G7X Mark II [Canon / Amazon]およびG7X Mark III [Canon / Amazon]になる.SONYが世に出した(と思う)この「サイズ感がちょうど良い」1型センサーは、APS-Cの約37%を持つ.また一般的なコンパクトデジカメ用センサー(1/2.5~1/1.7型)と比べると3倍以上サイズとなる.このセンサーサイズが優れている点は主に二つ.

  • Avモードがきちんと機能する:これは絞りに応じた画像変化がきちんとあるということで、絞ればパンフォーカス的に使え、開ければちゃんとボケて柔らかい描写となる.
  • RAWがきちんと機能する:カラーバランスや階調性の調整幅がちゃんと確保されている.絶対性能は分からないが、10bit以上の有効データ域はありそうだ.

これらはカメラ(写真)の基本で一見当たり前のようだが、実は1/1.7型センサーを搭載してたコンパクトカメラではできなかったことだ.PowerShot S95にもRAW撮影やAvモードがあったが、ほとんど役に立たなかった.その意味では、1型センサー搭載機は、いわゆるシネマティックが動画撮影や写真らしい映像表現によって”頑張れば”作品撮りにも使えるレベルである.この場合あくまで自分自身の表現力を具現化 [できる点 & する必要がある点] がiPhoneと異なる.

自ら表現を作り込まなければ、近年のiPhoneと比べると、一般的な被写体をオートで撮影する限り、画質的なアドバンテージはほとんど無くなっている.したがって、持ち歩きカメラの決定版_Aとしているものの、どちらかというと手軽にFHDまでの動画もメモ的に撮れるサブ機という位置づけとなっている.とくに旅行やトレッキングで、メインカメラの他にすぐに取り出せるポケットに入れておくサブカメラとして相変わらず優秀だ.

追い込めば高画質の画像も得られるが、フルオートで使っている限りそれなりの画質にとどまる.

Canon PowerShot SX720 HS: スマホにベストマッチ、高画質になったスマホカメラと使い分ける高倍率ズームコンパクト、持ち歩きカメラの決定版_B

https://global.canon/ja/c-museum/product/dcc845.html

PowerShot SX720 HS [Canon / Amazon]はこのサイズ感で、換算焦点距離960mm相当の高倍率ズーム機.センサーの小ささを逆手に取った望遠機能を売りにするオモチャ的なガジェットだ.最新機種にはPowerShot SX740 HS [Canon / Amazon]があるが、こちらは4K動画対応や、チルト式液晶の採用などにとどまるので、静止画画質を問うなら同等と考えて良いだろう.スマホの画質に満足していれば ”対極的な立ち位置のカメラ” を補完的に使うのが良さそうだという観点で[決定版_B]している.画質は日中ならそこそこ、暗所での高感度特性は著しく悪い.以前、同様な20倍ズーム機SX280 HSを持ち歩きカメラとして使っており、その正常進化版だが、SX280 HSと比べて重さと大きさも進化してしまい若干不便になった.

下記サンプルS-013やS-023でわかるとおり、テレスコープの代用ができたり、拡大メモ的に使えたりするのがいちばんのメリット.広角端の画質では、iPhoneには全くかなわないが、純然たる画質ではなく望遠機能を生かした補完的な意味で持ちだす価値があると考えている.

現在の持ち歩きカメラの決定版

機種を選べば現在のスマホカメラは十分に優秀なカメラである.私が使っているiPhone XRは最新機種でもないし、同時代の高性能機でもないが、カメラ性能には十分満足している.望遠にも対応してきたスマホカメラだが、基本的には弱点となるため、写真を撮らない時に持ち出すカメラについてとしては、スマホと対極的な立ち位置のカメラを補完的に使うのが良いのではないかと考えている.つまり現在のところの結論は、カメラ画質が良いスマホを持っているなら、高倍率ズーム機がバランス良いということだ.

1型センサーを搭載している高画質コンパクトカメラは、カメラとしては優秀だがすこし中途半端な位置づけだと考えるようになり、実際の運用はサブカメラ的な位置づけに近い.このシリーズは追い込めば高画質が得られるが、ただシャッターを押すだけだとそれなりの画像にとどまるからだ.

スマホカメラの画質を考える

作例中ナンバー付きの写真(S-01~S-05)は、画質比較用に撮影したものだ.コメント中に各カメラの画質に関して言及しているが、次回、画質の直接比較をしていきたいと思う.通常のユースケースとしてカメラとしてトータルの性能を比較するため、設定はデフォルトでフルオート撮影としている.それぞれのサンプルの特徴は以下の通り.

  • S-01: 春の神社、何気ない風景だが、空や桜の発色や軒下の暗部再現性を比べたい
  • S-02: 画像中央の木にはに”名称パネル”が設置されており、解像感とズーム機能の比較写真
  • S-03: LED照明下(5500K)でマクベスチャートと小物を撮影.発色性と解像感
  • S-04: 03と同一のシーンをミニクリプトン1灯で撮影.ホワイトバランスをチェック
  • S-05: 04の状態で、ライトを天井バウンスにする.高感度性能のチェック(入射式露出計では、ISO3200, 1/60, F1.4)

上記サンプルは縮小されている.解像感や高感度性能に関しては、次回、等倍データも提示する予定だ.


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